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| 01.親父の「ぼやき」 10月12日 16:00 | コメント 2 通 |

- 俺が籠太をはじめたわけ

 忘れもしない、居酒屋を始めた理由の一つにこんな思いがあった。
 懐石料理の店を始めたころ、調理場の若い者たちと今日は飲みに行こうなんてことがよくあった。
 しかし夜遅いせいもあるのだろうが、自分の飲みたい酒が行く先々の店にまったく無いのである、あるのはつまらない三増酒ばかり、当時日本酒を飲むと翌日ひどい目にあった、だからビールか水割しか飲まなかったものだ。
 おまけに肴が不味いときていた。よくいく店の人は私たちが料理人であることは知らなかったようで、店の人には文句一つ言わなかったし、また言おうとする若い者を静止した。
 しばらくはいい店を捜したのだがやはり無かった、あってもどちらかが欠けていた、やがてそれは不満となり心にやるかたない気持ちが蓄積してゆく。
 エーィ面倒だから自分たちで始めてしまえこれが籠太をはじめた大きな理由である。志も何ない不純な動機と言えばそうも言える。

 
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