おかみの花日記

ホウチャクソウ

| 2008-05-30 23:41:37 | トラックバック(0) |
ホウチャクソウ
もう十年以上前になるでしょうか、ホウチャクソウの株を山で見つけ周りの土ごと我が家の庭に移植した。

採集した場所は東山温泉の奥の杉木立の傍ら、環境を同じような場所と思い、日当たりのあまり良くない場所に植えてみた。

それからあまり面倒を見ないのに、毎年季節になると花を付けてくれる。ただ地面が硬く栄養のないせいかあまり増えようとはしない。

葉の下に下向きに咲く地味で清楚な花だが、姿に似ず毒草である、春の頃この花を山菜と勘違いして事故がよくおきるらしい。

ホウチャクの語源はなんだろうと長い間知らないでいましたら、どうやら寺院の軒先によく下がっている「宝鐸」という装飾具のことらしい。

言われてみれば確かに形が似ている、たくさんの種類の花を移植を試みるが、お店や自宅も残念ながら、たくさんの野草を移植するほどの土地がない




オドリコソウ

| 2008-05-25 17:36:58 | トラックバック(0) |
踊り子
里山の田んぼに水が入り寒暖の激しい日が続く、今頃会津の郷山の民家近くの空き地にオドリコソウの花を見かける。オドリコソウは昔子供達のよい遊び道具でした。

私もこの花の花弁を手でむしり取り、口に運んで蜜を吸って遊んだ記憶がある。花の先が漏斗の先のようになっていて、そこから吸い込むとほのかに甘い蜜の味がした。

時々あやまって蜜を求めて花弁の中に侵入したアリや小さな昆虫が口のなかに入り変な味がしたことを思い出す。
オドリコソウ


この花の名前は「田植え踊りの踊り子」に結びつけたといわれています、いわれてみれば笠をかぶった女性の踊り子を連想させないでもない。

花の名前は不名誉なものも多い中で、なんて素敵な名前を頂いたのでしょうか。そういえば常陸からの平塚さんから頂いた写真に笠をかぶった美しい女性の写真がありました。

この頃会津里町の伊佐須美神社では若い男性が女性に扮して田植えや舞をまう「お田植え祭り」が行われます。


萌黄

| 2008-05-16 07:59:58 | トラックバック(0) |
新緑
会津の郷も山々が萌黄色から新緑の時期になってきた。

萌黄色の山々を見るたびに「平家物語」の平の敦盛を想いだします。十八歳の貴公子平敦盛が萌黄縅(もえぎおどし)の鎧を着て戦地に赴くくだりがあります。

当時若武者が萌黄色(若草色)の鎧を着て初陣を飾る事はよくあったといわれていますが、はかない最後をとげる平家の貴公子敦盛の生涯が、日本人の心を揺さぶり続け、この敦盛の生涯はその後能や様々な事で取り上げられることとなります。


古典を読むときによく色を想像して見る。日本人の色に関する感性は他の民族の及ぶところでないとまで言われています。赤でも何種類もありそれぞれに呼び名が違います。

この薄緑に近い萌黄色、昔はどのようにして染めたのでしょう、古の人は私たちには想像も付かない方法で絹を始めとする繊維を染める技術を持っていました。

調べていくうちに苅安(カリヤス)というススキのような植物でまず黄色に染めた布を藍(アイ)でさらに染めたことがわかりました。あの明るい緑色は日本人の繊細な美意識の中で作り上げられたのですね





ルピナス

| 2008-05-14 15:30:35 | トラックバック(0) |
ルピナス
5月に入り田んぼに水がはいったとおもったら 会津の郷も肌寒い日が続いています。

この時期になりますと、あちこちのお宅で庭にこのルピナスが華やかに咲いているのを見かける。

ルピナスついては、意外な逸話があります。あのアメリカで電信技術の進歩に貢献したグラハムベルの奇妙な行動をある本で読んだことがあります。

グラハムベルはこの花の種をポケットに偲ばせ旅先や仕事で訪問した、アメリカ中のあらゆる地方でこの種を密かに蒔き続けたともいわれている。

そのおかげでアメリカじゅうにルピナスの花が広まったとも言われています。彼が残した電話の発明のほかに
こんな事もしていたという驚くべき話です。

この行為が今の世の中であれば問題になりそうなことですが、たぶん彼はアメリカ中をこの美しい花で埋め尽くそうと密かに思っていたのかもしれません。

あるいは彼の故郷スコットランドがルピナスの原産地だからでしょうか。まるでアメリカ版の花咲爺さんみたいな話ですね

ムシカリ

| 2008-05-13 09:31:17 | トラックバック(0) |
ムスカリ
五月の連休が過ぎた頃日当たりの悪い沢地や雑木林でこの花木を見かけます。

まだ花が少ない時期だけに白い花は木立のなかでひときわ目立ちます。背丈もそう高いわけでもなくて採取もそんなにも難しいわけでもありません。

ただ地中海原産の先に書いた「ムスカリ」とは、名前は似ていてもまったく非なるものです。スとシの違い紛らわしい事に変りはありません。

名前の由来は、葉がハムシ科の甲虫によく食われるので、虫食われがなまって、ムシカリになったと書いてありました。別名オオカメノキ、大きな葉が亀の甲に似ていることによるらしいが、そう言われれば葉の形は確かに良く似ている。

この時期咲く山桜などに関心か行き、ムシカリはなかなか活ける機会が少ないのですが、枝ぶりも花も何か不思議な優雅さを持っています。

雪解けの冷たい水の清らかな流れ、温かな日差し、何かこの植物は不思議な命の輝きを感じさせてくれます

ムスカリ

| 2008-05-10 11:02:50 | トラックバック(0) |
musukari
お店から少し離れた空き地にムスカリが咲いていた。すぐ近くに空き家があり、おそらくはそこに住んでいた人が昔植えておいたのだとおもう。

ムスカリといえばイタリアの南部でもあちこちで見かけた。花は一見すると葡萄の実のようにも見える。ブドウヒヤシンスとも呼ばれているらしい。

原産地は地中海沿岸地方だという。このコバルト色のムスカリは、原産地のあの地中海の海を連想させる
イタリアの旅行でナポリから船に乗ってカプリ島へ私たちは向かった。
カプリ

カプリ島の島の頂上から見たあの海の色、カプリの風に吹かれながら、私たちはこの海を眺めていられることの
喜びを噛み締めたものです。

眼下にかもめが飛びかい白い帆船が浮かんでコバルト色の海が何処までも広がっていた。

青といえばカプリ島ではあの有名な青の洞窟の中にも私たちは幸運にも入れた。このムスカリの青は地中海の記憶を呼び覚ましてくれた。


トキワイカリソウ

| 2008-05-01 08:10:33 | トラックバック(0) |
トキワイカリソウ
昨年新潟のお客さんから頂いた純白のイカリソウが花を咲かせてくれた。いつも色々な花をお土産に頂くがイカリソウはことのほか嬉しかった。

そんなわけで、以前からあったイカリソウに加え、お店の露地や庭には3種類のイカリソウが咲く事になった。

十年以上前にいただいたお店の門の傍らに、花の色が赤紫のイカリソウが大きな株になってきた、分布範囲は主に太平様側の山沿い、猪苗代湖の東側が境界領域らしい

会津に咲くものは白いが少し黄色みを帯びている。キバナイカリソウと呼ばれている種類らしい、今回新潟から頂いたものは越後の山沿いや雪深いところに咲くトキワイカリソウと呼ばれる種類のようです。

この花の繁殖の仕方も面白い、花の時期が終わり実をつけると種子が昆虫の飛来や風の刺激で地面に落ちる。

その種子の表面にはありが好む「お弁当」のような物質が表面いついていてありがお弁当を食べたい一心で巣の近くまで運び分布域を広げるというのです。

ありとの共生をすることによる、植物のしたたかな生き残り戦略です。この時期少し前に咲くカタクリも巣に運ばせて発芽するといいます。似た様な事をするようですね