おかみの花日記

オオハナワラビ

| 2008-06-30 17:37:58 | トラックバック(0) |
ハナワラビ
ある日お店に来たら、カウンターの上に不思議な鉢植えがおいてあった。主人にこれ何?と聞いたら昨日の休日に「鳥玄」(市内にある高名な居酒屋)の主人と山に行って採ってきたのだという。

ハナワラビというのだと教えてくれた。言われてみれば葉も姿もワラビと良く似ている。よく二人は誘い合い山に出かけいることは知っていたが、あまり同業の方とお付き合いのない主人と、互いに見ている場所が似ているのだとおもう。

ハナワラビにも2種類あるらしく、初夏に咲くものと冬に咲くフユワラビと言うのがあるのだという。私はワラビは食べるものばかりと思っていたがこちらは山野草の愛好家の中で観賞用としてもてはやされているらしい 。

でも主人は自分だけで行ったら、他のシダ植物と仲間と見分けが付かないと話していた。

鳥玄さんは市内でも歴史のある居酒屋さん、品格のあるしつらいと会津の自然と文化を見事に商売に活かされている と主人は尊敬の想いを込めていつも話す。

せめてあの人の持つ感性の片鱗でもいいから学びたいと思っているらしい。この前は雪椿の群生地に連れていただいたと喜んでいた


マタタビ

| 2008-06-20 07:06:50 | トラックバック(0) |
マタタビ
会津の里山の緑が深まる今頃、沢沿いなどで葉が白化した蔓性の不思議な植物を見かける。

それが「マタタビ」だと判ったのも、そんなに遠い日の話ではない。それがわかってからしばらく食前酒や煮物にして前菜に使用したりするために採りに行っていた。

ただし、出来上がった食前酒は自分達の想いとは裏腹にお客様の受けは芳しくは無かった。杏や梅などの口当たりのよいものに押されて出番が少なくなってしまい
あまり使用する事はなかったと思う

でもマタタビの白い花は花がとてもかわいらしい、にこやかで愛らしいそんな印象を受ける。自然の中では白い葉に隠れるかのように葉の裏に咲くために人の目に触れにくく、何かはにかんでいるかのように咲いている。

茶花としてはなかなか活けにくく試した事は無い。マタタビといえばネコの大好きなもの今はあまり見かけなくなってきましたが、よく南会津の農家の軒先で冬に夜なべ仕事に編んだマタタビの白い笊や籠が軒先に下げられていた。

春の陽だまりの中にネコがマタタビの籠の中で幸せそうな顔をして丸まって寝ていたのを思い出します。




紅花

| 2008-06-17 06:35:52 | トラックバック(0) |
紅花
山形の上山から時々おいでになるお客様から、紅花の花を一抱えも頂いた。友人のお花屋さんが探してくれたのだという。

6月半ばから7月にかけてが最盛期のはず、頂いたのは1月も前、活花用に栽培された物なのでしょうが高価なものを頂いて恐縮してしまった。

紅花は山形が主産地、県の花のも指定されていると聞きます。昔は会津でも盛んに栽培されていたらしく様々な記録に見える。

原産地は何とエジプトだといわれていてエジプトではミイラの屍衣を紅花で山吹色に染めたと言われている。虫除けに効果があると信じられていたらしい

その後紅花は薬や染料に利用する目的で世界中に広まり栽培されたといいます。日本に渡来したのはシルクロードを通って飛鳥時代に伝わったとも言われている。

随分前に、乾燥して板海苔のようになっている紅花を誰から頂いた。それできれいな紅色の食前酒を作ろうとしてホワイトリカーに漬けてしばらく置いた、すると山吹色になったがいっこうに赤くなる気配が無い。

又香も独特で体にはよさそうな感じはしましたが、美味しいものではなかった。料亭時代たくさんの花の酒や木の実の食前酒を作りはしたがそのような失敗が多かったような気がする




シラン

| 2008-06-06 09:21:11 | トラックバック(0) |
紫蘭
私の実家の玄関近くの庭に毎年今頃になるとシラン(紫蘭)の花が咲く。

父が何処からかいただいてきたのか、白花のシランも咲いている。もともと野生のものらしいのですが、病気に強く育てるのが容易なので家庭で多く栽培される。

しかし自然界からは姿を消そうとしている絶滅危惧種だと言われています。日本、台湾、中国原産の地生ラン。もともと繁殖力の強いはずの物でも乱獲のスピードに勝てないらしい。
白花シラン



我が家に咲くものも白花だけが毎年その個体数を減らし、紅色のシランだけが増えてゆく。今年は白い花はとうとう1本になってしまった。

この花は日当たりのよい湿り気のある場所を好むという、そういえば我が家の玄関先は南向きのそういう場所だ。
ただどういうわけかシランの赤紫の花は私が色が嫌なのか、何処と無く品がなく思えて仕方が無い。そのたくましい繁殖力にそのような印象を受けるのかもしれない



オオルリ

| 2008-06-03 19:44:36 | トラックバック(0) |
オオルリ
十年前くらい前に新潟の「いきなりや」という有名な料亭になんどかお邪魔させていただいた。

手入れが行き届いた苔むした庭や季節に相応しい掛け軸やお花、いつ行っても感心させられたものです。

季節は6月の中頃、予約をした私たちを出迎えた仲居さんがまずは口汚しにと「流し素麺」のしつらいが用意された中庭に通された事を思い出します。

一口素麺をすすり、それから仲居さんはここんもりとした木立の中にある離れに案内してくれた。運ばれてくる美しい料理を味わいながらふと窓辺に目がいくと、お部屋の窓から見える木立のなかに、青い小鳥が来ているのがわかりました。

オオルリです。それにしてもいくら木がたくさん茂っているとはいえここは大都市の真ん中辺り、オオルリが来るとは何て素敵なんでしょう。

食事の手を止めて、暫くオオルリが枝から枝へ渡り歩くのを眺めていたものです。オオルリは夏日本に東南アジアから渡ってくるといわれている夏鳥。

オオルリといえば昔住んでいた主人の自宅の裏の崖の茂みに隠れた岩肌に巣を作っていたがある。窓辺から抱卵の様子を見ていたものです。

又私がよく花の採取に行く沢沿いの毎年決まった場所でその美しい姿を時折見かける。おそらくな何世代にも渡りそこら辺りをテリトリーにしているのでしょう