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籠太大昔話し(一) 赤碗を伏せし秋になりけり 徒之町長丁あたりでは。 今日も弥太之進、色付にける柿を下から眺めは収穫の時期を見計らう、我が家に在りし会津名産みしらづ柿は、弥太之進のひいお爺さんが植えしものなり。 この頃になると会津の城下も寒さが一段と増し炬燵が欲しくなる。 親孝行の弥太之進、両親には炬燵を与えしが自分の炬燵には、炭ならぬ赤碗を伏せて火の代わりとして冬を過ごす様はなんとも勇ましい者なり。(なんとなく暖かいような気になるから不思議)、 又この様、別の狂歌にも詠われん「柿熟れて、赤碗伏せたる秋も来にけり」 弥太之進、青木の山に毎日通い、冬に備えて柴まきを背に荷いてと、結構忙しい日が続く。 ご城下が平和だった頃の足軽屋敷のお話。 |
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